4月30日にミュージカル「キューティ・ブロンド」は大千秋楽を迎えました。
エルで居ることに葛藤や苦悩や複雑なことは実はあまり無く、お稽古から本当にずっと楽しい時間でしたが、ボリュームも責任も自分史上最大の役柄で、少しずつ言葉を綴ると、台詞や役が身体からぽろぽろと零れ落ちてしまいそうで何だか怖くて、台本以外の活字には触れられないでいました。
なんだか江ノ島盾子の時も同じことを言っていたような気がします。
言葉や活字って、わたしにとっては良い意味でも悪い意味でも、何かとても力を持ったものなんだとあらためて思います。
シルビア・グラブ姉さんとか、
石川禅さんとか、
写真は無いですが、メークさんや振付師さんや演出部さん等あらゆるセクションにおいて、初舞台からご一緒させていただいてきたような演劇の世界の先輩がたにお逢いする機会が、この数ヶ月沢山ありました。
まるでなにかの伏線回収のような、時間の流れを自覚しなさいと促されているような、そんな不思議な感覚でした。
なにかが変わる時ってこんなことがあるのかもしれませんね。
後から思い返してみてもつくづく不思議です。
カンパニーの皆はいつも笑顔で、頼りない座長を支えてくれました。
常に全員で行動を共にする仲の良すぎるカンパニーで、旅公演に出てからは参加出来なくてすごく寂しかった。
思い出を作りたいと思えば大好きな皆と笑いたいし喋りたいし、そうしたらきっと喉をうまく守ることが出来ないから、
公演のことを考えるとただただロボットのように、公演以外はできるだけ黙って、回復できるような食事や栄養を摂って、出来るだけ寝て早く起きて過ごしていました。
非力なわたしにはまだどちらかしか選べなくて、初演の今回はそうすることしか出来なかったから、有難い有難い再演では、少しそこに余裕を持っていられるようになることも個人的な目標です。
大千秋楽にはカンパニー皆から、M1でデルタ・ヌウガールズが書いていた寄せ書きのカードとまったく同じデザインの大きなカードと、ル・クルーゼのハート形ピンクの食器とお鍋のサプライズプレゼントが。
なんと感謝したら良いか。
人生でサプライズの体験があまり多くなかったわたしには感動が過ぎて、ハッピーな作品なのにカーテンコールでは涙が出てしまいました。
まだ少し報道されていたりしますが、わたしは俳優の先輩である村田充さんと結婚いたします。
それはまた別記事にできたら、
できたらと思います。
キューティ・ブロンドが終わったらご報告したかったいち個人のこのことが、まだ公演中に公になってしまったことで、お客様はもちろん、製作陣の皆様、そしてカンパニーの皆にどれだけ迷惑をかけただろうと思うと、今でも心苦しくてなりません。
集中したいであろう劇場の出入りを、報道の皆様の中させてしまったこと、カンパニーにはいち早く話していた結婚のことを、誰にも言わず守ってくれていただろうにこうなってしまったこと。
劇場関係者のかたにアテンドしていただいたり、プロデューサーはじめ製作陣のかたに守っていただかなくてはならなかったこと。
まだまだ、色々、
笑顔で居るようにしたけれど、本当に申し訳なかったと思っています。
そして最後も、お客様にご挨拶とお礼できなかったことはわたしの中の長い後悔となっています。
本当に関わってくださった皆さん、ごめんなさい。
それでも、皆さんがまたキューティ・ブロンドを望んでくださったから、2019年には再演という素晴らしいギフトをいただくことが出来ました。
近年、キャストもお客様もチケットが取れないだとか、公演中に再演が決まるとか、簡単に実現することではありません。
わたし達役者だけがどんなに頑張ってもどんなに思い入れがあっても、やはりそれだけでは一方通行に過ぎなくて、観劇してくださる皆様のお声や感想があって、初めて形を帯びてくるものだと思います。
お客様のお声が、各実に作品の未来を握っていて、そのタイトルが行くべき先へ船を動かします。
それをあらためて思いました。
だから本当に本当に、どうもありがとうございます!
そしてもうひとつ、ご報告しますね。
村田家となる うちに…
キューティ・ブロンドになくてはならない存在のこの仔!
だからもちろん可愛がりつつも、少し休ませてあげたいなと心から思っています。
元々一緒に暮らしていたわんちゃんとも仲良くしてくれていて、安心しているところです。
なのでキューティ再演はうちから2名、出動いたします。(笑)
またブルーザーのこともSNSでお伝えしていきますね!
長くなりましたが、このblog記事にてキューティ・ブロンド初演を〆たいと思います。
また2019年にお逢いしましょう!
キューティ・ブロンドを愛してくださった全ての皆様に愛を込めて。
どうもありがとうございました。