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キューティ・ブロンド2019

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本日、富山オーバード・ホールにて、ミュージカル「キューティ・ブロンド」は大千穐楽を迎えました!
満員のお客様のスタンディング、圧巻の光景でした。
昨年から始まったお稽古も入れると、約3ヶ月、エル・ウッズとして居させていただきました。



観てくださったお客様やファンの方、知り合いや家族からも「いちばん好き!」と言ってもらえたエル役。
わたしはいつも前向きでHappyオーラ満載な彼女と、神田沙也加 自分自身は似ても似つかないと思っていて、
どうして合っていると言ってもらえるのか、初演から全然分かりませんでした。


でも不思議と、役作りの際やお稽古の際、エルの気持ちが分からなくて考え込んだり、悩んだりすることは一度もありませんでした。



役柄って、自分と共通点が沢山あれば良く演じられるものではなくて、
役の持つバイオリズムにどう寄り添っていけるか、自分と真逆なキャラクターでもどう身近に感じていけるか。
特に今回みたいな原作映画がある作品なら、国籍を変えながら、よりお客様のイメージにあるエルに近づけていくにはどうしたらいいか。
役者のお仕事ってそういうたくらみの連続なのかな、と少しだけ思いました。
舞台でのご挨拶でも言ったとおり、わたしはひとりっこだからか、ついつい1人でなんとかしようとしたり、自分が頑張らなきゃ!という気になってしまったり、弱いところを見せられなかったりします。

でも今回は、ずっとそれだけではやっていけないし、舞台ってチームプレイでみんなで作るものであって、主演なんて本当に本当にそのひとかけらでしかないんだって知りました。
人の頼り方を、優しいキャスト・スタッフ皆さんから教えてもらった気がしています。
こんなわたしに、皆さん惜しみなく沢山お力を貸してくださいました。
先程お話しした"役者として"だけでなく、いち大人としてとても勉強になりました。
お礼を言っても言っても足りないです。


この時代に、こんなどストレートに幸せな気持ちになれる演目は、本当に続いていってほしい。
感傷的にならず、キューティのこれからのことも考えていけたら良いなと思います。
その舞台にわたしが居ても居なくても、わたしはいつまでもキューティ・ブロンドのファンで、エル・ウッズという女のコの理解者です。



初演を終えて菊田一夫演劇賞をいただけたことで、わたしが持っているほんの少しだけの「特技」は、エルになりました。

シーズン2、東京に加え地方はなんと8箇所。
全箇所でスタンディングオベーションをいただきました。
それはもう夢のような幸せで、それを再演からのキャストみんなとも共有できたこと、またそこに初演キャストと来られたこと、
演出の上田一豪さんに見せられたこと。
それがほんとに嬉しくて、
エルで居ることが出来て幸せでした。


観にいらしてくださった皆様、
力を貸してくださった全ての皆様、
エルという役をくださった東宝の皆様、
キューティ・ブロンドを作り上げるのに情熱を注いてくださったすべての皆様に。

本当にどうもありがとうございました!
全然終わった実感がないです!笑

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