演劇のスタッフさんは、優しい方が本当に多いです。
今回のキューティの現場も、なんでこんなに皆さん優しいのかってぐらい、スタッフさんが良いかたばかりです。(;_;)
作品が終わる際に寂しいのは、キャストとの別れだけじゃないんです。
実際本番中、袖などで一緒にいるのはスタッフさんの方が多いので、スタッフさんとの絆も公演では本当に大事なものなんです。
キューティ初演や、違う作品でご一緒して再会のかたも!
すべてのセクションのかたがそうなのが本当にすごい。
主演としては、ちょっとしたお心遣いが、涙が出そうなくらい嬉しいです。
皆さんがそうなのですが、
今日はおひとりクローズアップしてみようかな。
演出の上田さん、プロデューサーさんが素晴らしいという話は度々取材でもしてきていて、インタビュー記事で読めますので笑、今日は「演助」と呼ばれる演出助手の話をして良いですか。
あまり多くはプロフィールを語りませんが、今回キューティに付いてくれている演助のかたはご一緒するのが2回目なんですが、いまわたしが最も(こういう人間になりたい)と思うひとです。
同じくその演助と一緒に仕事をした経験がある主人ともども大好きで、いつも話しているんですけども。
まず日本語が綺麗で、こういう言葉を使いたいと思わされるのです。
日本語って、こういう細やかな温かい言語だよなって。
機転がきき仕事が出来るのはもちろん、先回りしてあらゆる想定される心配ごとを自ら実験し究明し解決しておく。
さらにそれを「やっておきました」とは示さず、こういう場合はこうこうこういう風にできます、とニコニコ説明することで ひとの不安を取り払う。
相談されたら手を止めて身体ごと向き話を聞く。
危険の可能性が限りなくゼロになるまで、気持ちよく歩みを止める。
ひとのウィークポイントを理解して、一方的な指摘をすることなく、策を用意して「助けた」風にならないようそっと提案する。
さらにそれを相手のタイミングに委ねる。
これ、やろうと思ったら自分のことを優先してる暇なんて当然ないはずです。
ちゃんと寝られてるのかな。
彼が再演の演助に付くと聞いて「あ、ならもう大丈夫だ」と思ったんです。
わたしもひとからそう思われてみたい!笑
それってすごいことだと思う。
歳下だけど尊敬するひとなんですよ。
あー
これ読まないでほしいな。笑
誰も伝えないでほしいな。笑
そしてもし読まれてしまっても、
プレッシャーに思わず、
それだけもう信用してるから、
安心して油断もしてほしいな。
わたしもそうなりたい。
どんな形で恩返ししていけるか考えながら、明日もお稽古場に行くのです。
スタッフさんがたがふとナンバーを口ずさんでしまったり、お稽古を見ていて楽しみな場面を見つけてくださったりしたらいいな。
そう感じられて、本当に幸せな仕事です。